活動記録
進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。
2009年5月13日 水曜日
5/7(木)と8(金)に中心市街地整備対策特別委員会の行政視察で、滋賀県守山市と愛知県豊田市へ行ってきました。
■5/7(木) 滋賀県守山市
~にぎわい回遊歩行空間形成へ向けての交通社会実験について
守山市では、平成18年度から商店街や商工会議所とともに「まち再生ワークショップ」に取り組み、各商店街の特色を生かしたにぎわい拠点づくりや、地域の住民が安心して歩いて楽しい商店街づくりに向けた提案が出されています。
中心市街地活性化の観点からも、「にぎわい回遊歩行者空間」の形成が喫緊に取り組むべき課題とされ、JR守山駅北側の銀座通り・中山道・ほたる通りにて一方通行化やハンプ(道路面を緩やかな凸上に盛り上げて車の速度抑制を図る構造物)設置などの交通社会実験を、平成20年の2/28(木)から3/2(日)に行われました。
この社会実験では、効果検証のための調査として、<1>交通量調査、<2>走行速度調査、<3>騒音・振動調査、<4>アンケート調査、がそれぞれ行われました。
アンケート調査によると、実験により守山駅前周辺地域が歩きやすくなったと回答した人の割合は全体では38.2%でしたが、「周辺地域」と「周辺地域以外」の人は約42%が「歩きやすくなった」と回答しており、利用者の印象としては「歩きやすくなった」と「評価しているものと言える」とされています。
その一方で、商業者の方々は少し厳しい評価で「ほとんど変わらない」が43.1%と最も多く、「歩きやすくなった」と評価している人は、25.5%に過ぎず、また、自転車の利用者が想定していたよりも多く、歩行者の安全対策に加えて、自転車利用者対策も考慮する必要があるなどの課題も発生しています。
しかしながら、机上だけでは議論が進まないため、データでもって議論を進めていくために、このような交通社会実験を行う必要があるとの認識で、今回の社会実験を進められた守山市の関係者の考え方は重要で、長岡京市においてもバリアフリーの歩道整備へ向けて、アゼリア通りの一方通行化を主とした交通社会実験を検討されていますが、早期に実施することでデータによる議論を進めていくべきだと考えます。
また守山市では、中心市街地活性化基本計画が平成21年3月に内閣総理大臣の認定を受け、安心して歩ける歩行者空間の形成に加えて、公共交通の充実検討としてオンデマンドのバス・タクシーの社会調査にも、昨年の11月と12月に取り組まれていました。
守山市の中心市街地活性化へ向けてのいろいろな取り組みは、おおいに参考となるものでした。
■5/8(金) 愛知県豊田市
~中心市街地活性化基本計画について
豊田市では、平成20年7月に中心市街地活性化基本計画が内閣総理大臣に認定され、<1>人口の減少、<2>商業の衰退、<3>自動車依存への高さ、<4>訪れる人の減少、<5>市民満足度の低下という課題に対して、中心市街地を活性化する取り組みが進められています。
そのために、5年間の計画期間の中で、<1>活力とにぎわいの創出、<2>公共交通と自動車交通が調和した交通体系の実現、<3>環境に配慮したまちづくり、の3つの目標を掲げ、市では「豊田市中心市街地活性化基本計画推進委員会」、民間では「豊田市中心市街地活性化協議会」を組織され、官民協働では商工会議所の副会長をタウンマネージャーとする「豊田シティセンターマネジメント(TCCM)」を組織し、合計で67の事業(官事業42、民事業19、官民合同事業6)を展開しています。
官民それぞれの役割と責任のもと事業の着実な実行が必要ですが、官民の連携が不可欠であり、官民協働の推進組織として組織されている「豊田シティセンターマネジメント(TCCM)」が実働部隊となり、トヨタからも5名が参加して計12名で毎月定例会を開催し、基本計画事業の推進とマネジメントに加えて、市民意識の醸成などの役割も持っています。
中心市街地の活性化は、国の補助金を持ってくるためにするのではなく、担当者の方が言っておられた「中心市街地を活性化するんだ!」という想いが重要であると私も思います。
「進藤ひろゆき」は、今回の視察で学んだことを、長岡京市政に活かせるよう、がんばってまいります。