活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

議会運営委員会の行政視察に行ってきました。

2014年10月24日 金曜日

私が委員長を務める議会運営委員会の行政視察として、10/23(木)に議会改革を進められている京都府福知山市議会と兵庫県篠山市議会へ行ってきました。

■京都府福知山市議会

~福知山市議会委員会等ライブ中継事業について

福知山市議会では、平成25年4月に議会基本条例を制定され、その条例の3つの柱のひとつ”情報公開の推進”を図り、開かれた議会を実現するために様々な取り組みを進められています。その1つの取り組みが、「福知山市議会委員会等ライブ中継事業」です。

本会議のライブ中継と録画配信については、既に平成19年から実施されており、今回は議会基本条例の趣旨に基づいて、さらなる情報公開を推進するために、平成25年10月から予算、決算審査特別委員会と常任委員会の請願審査のライブ中継と録画配信の運用を開始されました。

常任委員会は4つあり、常任委員会室で行われる常任委員会自体での審議についての中継は、予算的な側面もあり行っていませんが、全議員協議会室に新たに固定型のカメラを3台設置し、全議員協議会室で開催される予算、決算審査と請願審査の審議状況を発信されています。

導入経費としてはカメラ設置に63万円、映像配信システム設置に119万円、維持経費としては配信サーバー使用料に平成26年度は月9万円、年間で108万円かかっているとのことでした。

福知山市議会委員会等インターネット中継のホームページ↓

http://www.kensakusystem.jp/fukuchiyama-vod/index.html

福知山市議会議場↓

また、福知山市議会はこれ以外にも様々な議会改革に取り組まれており、日経グローカルの平成25年度議会改革度ランキングでは、前年度の166位から18位と大幅にランクアップされています。

長岡京市議会においても平成25年9月議会から本会議のライブ中継と録画配信は行っていますが、委員会のライブ中継と録画配信はまだ行っていません。

現在、議会運営委員会での議会改革項目として取り上げて論議をしている状況ですが、設置経費を抑えるために固定型のカメラを採用するなど、福知山市議会のこの取り組みはおおいに参考となりました。

■兵庫県篠山市議会

~タブレット端末の活用について

篠山市議会では、平成24年4月に議会基本条例を制定され、平成25年6月には「篠山市議会における情報通信技術の活用を推進するための決議」を全会一致で可決され、効果的・効率的な議会運営(情報共有のスピード化)や議員活動の充実、ペーパーレス化による環境負荷の低減を目的として、平成26年3月からクラウド文書共有システムの運用と、全議員にタブレット端末の配布を行われました。

まず、紙の資料を電子化し端末機で閲覧できるようにするために、専用サーバーと比較するとイニシャルコストが低額であること、契約先がセキュリティ対策を行うことで情報管理の安全性が確保できること、そして既に導入されている議会(神奈川県逗子市議会)があることなどから、民間会社のクラウドシステムを選定され導入されました。費用としては、初年度のみ導入初期費用として8.4万円、利用料として月5.9万円、年間で71万円となっています。

データを閲覧する端末としては、通信費用を抑えるためにWi-Hiモデルとし、リース方式ではなく買い取りで76万円(議員用18台+議会事務局用1台)、市役所庁内をWi-Hi環境とするためのLAN改修工事が必要でしたが、この経費で各種の行政計画や市のホームページで公開している各資料をWi-Hi環境下であれば、いつでも閲覧できることにはメリットを感じました。

タブレット端末とクラウドシステムの画面↓

篠山市議会議場↓

しかしながら、この取り組みは開始されてからまだ半年という状況であり、議会に関する議案などの各種資料の電子データ閲覧化については、市長部局との調整も必要で、平成28年3月までの中期的な取り組みとして進められる計画となっており、現時点での導入効果は大きいものとはいえませんが、できるところからまず始めるという篠山市議会の取り組みは参考となった行政視察でした。篠山市議会のこれからの取り組みに注視していきたいと考えます。

今回2市への視察で実際に見て聞いて学んだことを活かして、できるところから着実に長岡京市議会改革を進めていけるよう取り組んでまいります。

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