活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

建設水道常任委員会の視察に行ってきました。(7/19・20)

2018年8月1日 水曜日

7/19(木)と20(金)の日程で、福岡県大牟田市と福岡県大宰府市へ建設水道常任委員会の行政視察へ行ってきました。

■7/19(木) 福岡県大牟田市

~熊本県荒尾市との水道施設の共同設置とDBO方式の活用について

大牟田市と荒尾市の2市は、三池炭鉱とともに栄え、経済・生活圏を共有している地域で、市の水道事業(市水)にさきがけて炭鉱専用水道(社水)が明治時代から給水を開始していましたが、行政運営上様々な不均衡が発生してきたことや、平成9年3月に三池炭鉱が閉山したことなどから、両市の懸案課題として市水への統合(水道一元化)が必要となってきました。

しかしながら、水道の一元化を推進するためには、新たな水源の確保が必要となり、国や県との調整により熊本県有明工業用水の余剰水を活用することで新規水源の確保をはたし、国内ではめずらしい県をまたぐ共同での新規浄水場建設を決められ、平成24年4月1日から「ありあけ浄水場」として給水を開始されました。

<ありあけ浄水場>
<膜ろ過装置>



浄水場の建設と運営については、両市ともにこれまでに浄水場を持っていなかったために、建設・維持管理に関する知識の蓄積がないこと、浄水場に関する民間の技術力、ノウハウを活用し、長期にわたって水道事業を安定的かつ効率的に実施していくために、PFI手法を含めたPPP(官民パートナーシップ)の導入の検討をなされました。

検討の結果、PFI法に準拠したDBO(Design Build Operate)方式を採用され、設計・建設期間を3年、維持管理期間を15年間とし、総合評価一般競争入札方式での事業発注を平成20年10月に行われ、メタウォーター・大日本土木特定建設工事共同企業体が建設工事を請け負われ(整備期間:平成21年6月6日~平成24年3月31日)、4社で構成される有明ウォーターマネジメント(株)が平成24年4月1日から15年間の期間で、維持管理業務を委託されて現在にいたっています。

これらの取り組みにより、「広域連携」と「官民連携」で大きくコスト縮減が出来たこと、同時に両市ともに事業推進における信頼できるパートナーを得ることが出来たこと、また、共同施設としたことで水の相互融通が可能となり、事故や渇水などにおける危機管理対策の強化が図れたことなどを成果としてあげられていました。

今回勉強させていただいた大牟田市と荒尾市の先進的な取り組みは、今後の長岡京市を含む乙訓地域での水道事業のあり方について、おおいに参考となるものでした。

■7/20(金) 福岡県大宰府市

~景観施策について

太宰府市では、百年後も「古都大宰府の風景」が映えるまちを景観まちづくりの将来像とする「太宰府市景観計画」と、この「太宰府市景観計画」と「大宰府市民遺産活用推進計画」、「大宰府市歴史的風致維持向上計画」の3つの計画を動かしていくために、”大宰府の景観と市民遺産を守り育てる条例”で位置づけられた「景観・市民遺産会議」について、学ばせていただきました。

市役所で話を聴かせていただいた後は、大宰府天満宮参道景観保全地区である天満宮参道を歩かせていただき、景観育成基準(地区を5つのゾーンに区分し、ゾーンごとに建築物等の形態意匠や外観・緑化、特定照明などに関する基準)の実例を見させていただきました。

<太宰府市役所玄関>
<大宰府天満宮参道>



長岡京市では、長岡京市景観計画の変更(素案)についてのパブリックコメントを、8/24(金)まで受け付けているところですが、将来的な景観のあり方について、おおいに参考となるものでした。

今回の行政視察で実際に見て聞いて学んだことを長岡京市政に活かして、長岡京市に住んでおられる方々はもとより、市外の方々にも「住んでみたい」と思ってもらえる長岡京市をめざして、これからも頑張ってまいります。

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