活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

研修視察に行ってきました。(10/22・23)

2018年10月29日 月曜日

10/22(月)と23(火)に会派「輝」の5人(大伴・綿谷・冨田・宮小路・進藤)で、会派研修視察として富山県砺波市と富山県富山市へ行ってきました。

■10/22(月) 富山県砺波市
~三世代同居推進事業について

砺波市では、世代間の支え合いが期待される「三世代同居(三世代以上の親族が同一敷地内または隣接する敷地に居住している状態)」を推進するために、様々なケースに応じた支援事業を展開されています。

〇三世代子育て応援・近居家庭の「子育て」を支援
 ①三世代子育て応援給付金給付事業/②となみっ子 子宝券交付事業
〇三世代同居・近居家庭の「住宅の新増改築等」を支援
 ③三世代同居・近居住宅支援事業/④定住促進空き家利活用補助金
〇「世代間の交流」を支援
 ⑤孫とお出かけ支援事業/⑥三世代交流ふれあい事業
〇三世代同居家庭の「高齢者・介護者」を支援
 ⑦高齢者ちょっとねぎらい事業/⑧介護者もちょっと一息事業

<研修風景>
<砺波市役所入口にて>



三世代同居を推進するために平成26年度からスタートされていた「孫とお出かけ支援事業」に加えて、市長から他のアイデアを募られた職員から提案された他の7つの事業、計8事業を平成27年度から同時にスタートされたのは全国初の取り組みとなっています。

この事業の成果は、まだスタートして数年が経過した段階のため、明確な数値としてはつかめていないとのことでしたが、この取り組みは、「定住促進」と「交流の拡大」を進めている長岡京市にとっても有効な政策と考えられ、とても参考となった研修でした。

■10/23(火) 富山県富山市
~コンパクトシティ(路面電車の利用推進)について

富山市では、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりを実現するために、①公共交通の活性化、②公共交通沿線地区への居住推進、③中心市街地の活性化の3本柱をたてて、施策の展開を図られています。

公共交通の活性化のために、これまでに富山ライトレールの整備(平成18年開業)、市内電車環状線(セントラム)化事業(平成21年開業)が完了し、現在では路面電車南北接続事業に取り組まれています。

公共交通利用促進に向けては、おでかけ定期券事業(65歳以上の高齢者を対象に市内各地から中心市街地へ出かける際の公共交通利用料金を1回100円とする取り組み)、花Tramモデル事業(「花で潤うまち」を創出するために指定の花屋で花束を購入した場合に路面電車の運賃を無料化する取り組み)など、ユニークな事業も展開されています。

これらの取り組みにより、市内電車の利用者数は平成18年度までは減少傾向でしたが、平成19年度以降は増加に転じて、現在も利用者数は増加しています。

<研修風景>
<富山市議会議場にて>



また、市内電車の環状線化により、中心市街地での再開発事業などの民間投資が活発化し、環状線化での軌道新設区間周辺では地価を維持しており、直近の4年間は上昇傾向にあるとのことでした。

そして、公共交通沿線地区への居住を推進するために、まちなか居住推進事業を平成17年7月から、公共交通沿線居住推進事業を平成19年10月から、それぞれ取り組まれており、社会増減(転入者と転出者の差)が、中心市街地では平成20年から転入超過を維持し、公共交通沿線居住推進地区では平成24年の転入超過以降、転入超過者数は増加傾向となっていました。

今回は、コンパクトシティを目指した取り組みの中で、公共交通である路面電車の利用推進を中心とした内容について学ばせていただきましたが、「定住促進」と「交流の拡大」を進めている長岡京市にとって、とても参考となった研修でした。

長岡京市の戦略目標となっている「定住促進」と「交流の拡大」へ向けて、今回の研修で実際に見て聞いて学んだことを、長岡京市での定住・移住政策に活かし、今、長岡京市に住んでおられる方々はもとより、市外の方々にも「住んでみたい」と思ってもらえる長岡京市をめざしてこれからも活動を推進してまいります。

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