活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

建設水道常任委員会の視察に行ってきました。

2007年6月8日 金曜日

5/31(木)と6/1(金)に建設水道常任委員会の行政視察で、千葉県の我孫子市と市川市へ行ってきました。

■5/31(木) 千葉県我孫子市

~景観形成基本計画について

国では「美しい国づくり政策大綱」において良好な景観の形成を国政上の重要課題として位置づけて景観法の制定を行い、平成17年6月より地方自治体が景観に関する計画や条例を作った場合に、景観法により実効性を持たせることができるようになりました。

視察に行かせていただいた我孫子市の景観に対する取り組みは、平成4年度からすでに始められており、平成11年には景観条例を施行し、平成17年の国の景観法施行により条例内容の見直しを行い、平成18年に景観条例の改正を行っています。

そして、平成17年には景観行政団体となり、我孫子市基本構想に示された将来都市像「手賀沼のほとり 心輝くまち」~人・鳥・文化のハーモニー~ の実現のため、市の景観形成に関わる目標や方針、推進の方策をまとめた”我孫子市景観形成基本計画”を平成18年7月に策定されました。

我孫子市での景観行政で特徴的なことのひとつに、建築物やカンバン(屋外広告物)に色彩基準を設けて、色を数値化したマンセル値(色相・明度・彩度)によって規制をかけていることがあります。いつも見慣れた色で掲示している、ある外食産業のカンバンも、我孫子市内では色彩基準内となるように色を変えて掲示していることには、少しおどろきました。

「進藤ひろゆき」はこれら先進地域での取り組みを参考にしながら、会派マニフェスト「みち」の具体的目標のひとつに掲げている、長岡京市での景観計画の作成と景観条例の制定を目指してまいります。

■6/ 1(金) 千葉県市川市

~雨水の地下への浸透および有効利用について

市川市では、総合治水の流域対策として、昭和59年から開発指導による流出抑制対策、昭和61年より遊水機能保全対策、平成10年より保水対策として雨水貯留施設の設置普及に努められてきました。

この平成10年から進められていた雨水貯留施設の設置普及の内容は、設置への助成金制度と啓発でしたが、設置実績は年に6~7件と伸び悩み、河川整備や内水排除対策は進捗しているものの依然として市内での浸水被害が発生していました。

そこで、平成17年に通称「市民あま水条例」を制定し、”新築・増改築の確認申請時に雨水排水計画の届出義務化”、”既存住宅への雨水貯留施設設置助成金制度の継続”、”雨水の浸透効果の高い地区を選定し集中的に市が浸透施設を設置するモデル事業の実施”などを行うこととなりました。

モデル事業として取り組まれた雨水貯留施設の設置実績は、平成17年度で90戸298基、平成18年度で77戸220基、そして平成19年度の計画は100戸200基を目指しています。

雨水貯留施設による地下水位の回復や浸水被害の軽減効果などについては、これからの検証が必要な状況ではありますが、この通称「市民あま水条例」は日本水大賞委員会から、「ユニークな試みであり、全国に先駆けて条例を実現した努力」が評価されて、水大賞奨励賞が平成18年に贈られており、水循環系の回復へ向けた取り組みとして興味のあるものです。

「進藤ひろゆき」は、これら今回の視察で学んだことを、活かせるところは長岡京市政に活かせるよう、がんばってまいります。

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