活動記録
進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。
2007年7月15日 日曜日
乙訓消防組合議会の行政視察で、7/9(月)に兵庫県の淡路広域消防事務組合 消防本部と北淡震災記念公園へ行ってきました。
■淡路広域消防事務組合 消防本部
淡路広域消防事務組合は、昭和48年に淡路島の1市10町で構成された消防事務組合で、現在は市町村合併により、洲本市・南あわじ市・淡路市の3市から構成されています。
人口規模は3市で15万4千人ですので、乙訓2市1町とほぼ同じ人口規模ですが、淡路全域をカバーしているため管内面積は596平方キロメートルで、乙訓に比べ約18倍あり、組織としては1本部1署3分署4出張所の体制をとっています(乙訓消防組合は1本部3署1分署体制)。
しかしながら、職員数は186名で乙訓消防組合職員数の178名とほぼ同じ規模で運営されており、大きく違うところは、消防団員が3市を合わせて、約5,200名おられるところで、消防団が地域の細かな状況をよく把握されているため、12年前の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)では、発生後12時間程度で行方不明者がゼロであることを確認されています。
大規模な災害が発生した時には、速やかに住民の安否確認が求められるところです。そのためには、ひとり暮らしの高齢者や障がいで身体が不自由な方々がどこに住まれているか、いわゆる災害弱者の方々も含めたきめ細かい情報を共有しておく必要があると考えます。
淡路島では、兵庫県南部地震で59名の方々が犠牲となられており、多くの犠牲を被った経験から来る話は、これからの防災施策へおおいに参考となるものであり、大変貴重な視察でした。
■北淡震災記念公園
平成7年1月17日の5:46に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)により、淡路島北淡町(現淡路市)の地表に現れた全長約10kmにおよぶ野島断層の一部分や、断層が横切る民家をメモリアルハウスとして保存・展示している野島断層保存館を視察させていただきました。
長さ140mにわたる断層実物の一部分と、断層を掘り下げたトレンチ展示などがあり、地震についていろいろ学ぶことができる施設です。野島断層は、平成10年7月に国の天然記念物に指定されています。
また、兵庫県南部地震の震度7の揺れを約40秒間体感できる震災体験館が平成16年12月にオープンしており、兵庫県南部地震の記録を後世に伝える施設として、また、これからの30年間で発生確率が高くなっている東海・東南海・南海地震に備えるためにも、一度ご家族で訪れられてはいかがでしょうか?
これら今回の視察で学んだことを、乙訓消防行政に活かせるよう、がんばってまいります。