活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

松阪市へ研修に行ってきました。

2008年1月22日 火曜日

1/15(火)に三重県の松阪市へ、MCM(松下電器労働組合連合会組織内議員団)京滋奈・中部ブロックに所属する各自治体の市会議員4人で、以下の2項目の内容について研修に行ってきました。

○「納税の電話催告システム」について

松阪市では、平成17年11月から市税(市県民税・軽自動車税・固定資産税(都市計画税)・国民健康保険税)の未納者に対して早期に納税催告を行い、現年度分の収納率向上を図るため、電話催告システムを導入しました。

これは、平成17年1月の近隣4町との市町村合併にともない、新たに構築した総合行政システム(e-AD WORLD)の税務総合システムのデータを活用し、従来は催告者リストの作成、電話による催告、折衝記録の入力、納付額の集計などの作業を、大半手作業で行っていたためにかなりの時間がかかっていたことと、また、平成17年度のデータでは10万円以下の少額滞納事案が全体の67%を占めており、戸別の訪問での対応も限界が生じていたため、納税催告業務をパソコン上の作業で効率的に行えるようにしたものです。

このシステムを導入後、電話に出て催告した方々の納付率と、電話したが不通で催告できなかった方々の自主納付率の差は、平成17年度で21.7(=55.8-34.1)%、平成18年度で21.5(=56.2-34.7)%と、電話で催告できた方々の納付率が大きく上回る結果となっています。

費用対効果については、導入以来、平成17・18年度で、このシステムを活用して電話で催告した方々の納付額(11,700万円)と、電話したが不通で催告できなかった方々の自主納付額(6,735万円)の差(4,965万円)が、システム利用による効果で、平成17・18年度の運用経費(2,025万円)を考えると、差し引き2,940万円が、システム導入による実質的な効果との説明でした。

しかしながら、このシステムは合併時に構築された総合行政システムの税務データを活用していますので、この総合行政システム構築にかかった費用も考慮しなければなりませんが、納税催告事務の効率化を図る手法として興味のある内容でした。

○「市街地循環バス(鈴の音バス)」について

「鈴の音バス」は、地域と行政の協働事業として位置付けられ、平成17年4月から運行が開始されました。運行は、市街地を左回りする低床バス(33人乗り)と右回りする小型バス(38人乗り)の2台、トータルで1日13便、運賃は小学生以上100円でスタートしました。

その後、利用者に対するアンケートと市民の意見から、平成18年6月からはバスの増便(平日16便/土日祝日15便)と時刻改正を実施し、1便あたりの乗車数を増加させています。

鈴の音バス(松阪市HPより)↑

運行は三重交通へ委託し、平成19年度の委託金額は2,700万円(運行経費3,500万円-運賃収入見込額800万円)で、運賃収入は全額が三重交通に入り、収入が800万円に満たない場合は、その差額を委託金額にプラスする内容となっています。

今年度は、三重県からの補助金が400万円、企業などからの協賛金が1,300万円でしたので、市からの持ち出し見込みは1,000万円です。ただし、三重県からの補助金は年々減少傾向となっており、企業協賛金の確保が課題となっています。平成18年10月より実証運行が開始された長岡京市の「はっぴぃバス」の参考となる研修でした。

今回の研修で学んだことや、各議員が所属する自治体の諸課題について意見交換したことを今後の活動に活かしてまいります。長岡京市政に関して、ご意見・ご質問など皆さまの声を「進藤ひろゆき」までいただきますよう、よろしくお願いいたします。

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