活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

会派の視察研修に行ってきました。

2011年6月1日 水曜日

5/24(火)と25(水)に会派(民主フォーラム)で、岡山県倉敷市と福岡県福岡市へ視察研修に行ってきました。

■5/24(火) 岡山県倉敷市

~ 長期修繕計画室(ファシリティマネジメント方式の導入)について

倉敷市では、市が保有する公共施設全体を中長期的に総合的に管理・活用していくために、ファシリティマネジメント方式を導入しています。

ファシリティマネジメント(FM)とは、経営資源であるファシリティ(物)を切り口として、企業団体などが組織活動のために施設とその環境を総合的に企画・管理・活用する経営活動と定義され、組織全体に及ぶファシリティを総合的に把握し、ライフサイクルにおいての全体最適(量・質・コスト・排出CO2)を目指すものです。

これまでの取り組みは、平成19年4月に民間企業経験者から認定FMマネージャーを採用したことに始まり、平成20年4月には、公有財産データの一元化していくために施設管理業務支援システム(市販ソフト)を導入し、平成21年4月から総務部にあった管財課を財産活用課と名称変更して企画財政部の傘下とし、今年の4月からはその財産活用課内に長期修繕計画室を新設されました。

そして、この長期修繕計画室では、3年間かけてまずは750棟(市全体で約4,400棟)の建物点検を行い、その結果を財政課と連携して修繕予算の総合調整を行うことや、長期修繕計画、施設白書の作成を行うことを計画されています。
また、平成24年度予算からは、大規模修繕が必要な建物について、その修繕優先順位をこの長期修繕計画室が策定していくことも検討されていました。

長岡京市では副市長を座長とする長岡京市公共施設検討会議があり、公共施設の中長期的な維持管理計画となる「公共施設マスタープラン」の検討が行われているところですが、公共施設の大規模修繕に関して、その所管課が予算要求を個々にしていくのではなく、FMの考え方を取り入れて、ひとつの組織が施設全体を総合的に判断していくこの倉敷市の方式はとても参考になりました。

■5/25(水) 福岡県福岡市

~ 電気自動車の急速充電社会実験について

福岡市では、自動車部門における低炭素社会を推進することを目的に、「福岡型」の市民・事業者への次世代自動車普及促進施策を検討するため、平成21年7月に「福岡市次世代自動車普及促進検討会」を設置されました。

そして、今年の3月に「福岡市次世代自動車普及促進ビジョン」のとりまとめが出され、その中で今後必要なこととしてあげられた”福岡のまちに合ったモデル事業・社会実験”のひとつとして、今回の”電気自動車(EV)の急速充電社会実験”が、福岡市と福岡北九州高速道路公社がメンバーとなる「福岡都市高速道路EV急速充電社会実験実行委員会」が主体となって、平成22年10月から2年間行われています(急速充電は無料で今年の3月からは24時間対応)。

急速充電は通常の家庭用電源(100/200V単相交流)でのフル充電では7~14時間かかるところを、200V三相交流50kWの電力をかけることで、30分で80%(電池保護のため制限)まで充電でき、いざという緊急時に活用できるもので、福岡市内ではこの社会実験で設置された福岡北九州高速道路公社敷地(東浜ランプ出入口)に加えて、さらに3カ所設置する予定となっています。

平成22年10月から平成23年2月末までの実績は、26件で平均充電時間は18分と、福岡市内で登録されているEV台数(60台程度)から考えると、充分な設置数なのかどうかはまだ分かりませんが、実験の経過について見ていきたいと思います。

 

↑急速充電器(左)と充電中の様子(右)

1回のフル充電で走れるEVの航続距離が160km程度ということと、(購入への補助金がありますが)車両価格がまだ高めということで、普及率が伸び悩んでいるところかと思いますが、このような形で市内に急速充電器が普及すれば、市内を走る業務車両などへの展開が期待できるところです。

民主フォーラムでは、会派マニフェスト「みち2010」で、試算ではガソリン代(150円/リットル)に比べると3分の1(昼間電力)から10分の1(夜間電力)の電気代で同じ燃費となるEVの公用車への導入を掲げており、実現へ向けた取り組みとして参考となるものでした。

今回の視察研修で両市から学んだことを、長岡京市政に活かしてまいります。
長岡京市政に関してなんでも結構ですので「進藤ひろゆき」へのご意見をお待ちしております。

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