活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

まちづくり・公共交通対策特別委員会の視察に行ってきました。

2012年5月29日 火曜日

5/17(木)と18(金)の日程で、まちづくり・公共交通対策特別委員会の行政視察で、埼玉県三郷市と茨城県水戸市へ行ってきました。

■5/17(木) 埼玉県三郷市

~バス路線の再編による公共交通対策について

三郷市は、埼玉県の東南端に位置する人口約13万人で、面積は30.41平方キロ、市内には3つの駅がある市です。

バス交通網を再編成する前の平成11年当時は、三郷市に鉄道がなかった当時を引きずった路線、住宅地の拡大に対応していない路線、利用者にバス停まで出て来いという路線などの課題があり、市民から新規ルートの開設や既存ルートの改善、コミュニティバスの要望が多数寄せられ、議会からもバス交通改善の一般質問を毎回のように受けていました。

そこで、市民ニーズと市民の交通行動にあったバスネットワークの再編成が必要との考えから、無作為抽出アンケートや公共施設利用者アンケート、自転車駐車場利用者アンケート、グループインタビュー調査(アンケートで把握できない市民のバスへの声を把握するための調査)を行い、それらの結果から最終的に路線バスを中心としたバスネットワークの構築をめざすこととされました。

基本的な考え方として、1回程度の乗り換えで市内のどこにでもアクセスが可能となり、公共施設へはバス停留所から概ね3分以内にアクセスが可能となるようにバス路線の再編が行われました。

市民からのバス交通への要望内容から、市が路線計画、運行本数、バス停留所立地方針等の企画立案を行い、バス事業者は採算性を考慮した運営を行い(市からの運営補助は行われていません)、現在では6つの事業者が参入されています。

再編前の平成11年当時は8路線17系統だったものが、現在では数回の再編を経て23路線61系統にまで充実したものとなっています。

三郷市での事例は、担当者の方が言っていたようにもともとのバスに対する需要があったことが重要なポイントですが、バス路線の再編へ向けた考え方について参考となった視察でした。

■5/18(金) 茨城県水戸市

~景観施策について

水戸市では、景観法が制定された平成16年よりかなり前から景観施策に取り組んでおられ、平成3年に水戸市都市景観基本計画を策定し、翌年には水戸市都市景観条例を制定し、平成6年に大規模建築物等の届出制度を開始するなど、都市の景観を守り維持する施策を展開され、市内で重点的に景観形成を図る地区として5地区を選定されていました。

その都市景観重点地区内のひとつである備前堀沿道地区都市景観基準に適した建築行為のうち、優れた都市景観形成に寄与する和風の建物などの建築には助成金が支給されており、平成15年度から23年度までの支給実績は、9件で総額は約1,000万円となっています。

景観法が制定された以降も、平成18年に景観行政団体に移行し、平成20年に水戸市警官計画を策定、平成22年には水戸市屋外広告物条例の施行と高度地区の都市計画決定など、景観にかかわる施策を継続的に取り組まれています。

長岡京市においては、平成20年4月に市全域を景観計画区域とする長岡京市景観計画を策定し、平成21年7月に長岡京市景観条例を制定して景観を守る取り組みを進めていますが、今後の取り組みについて参考となった視察でした。

今回の視察で実際に見て聞いて学んだことを、長岡京市政に活かし、今、長岡京市に住んでおられる方々はもとより、市外の方々にも「住んでみたい」と思ってもらえる長岡京市をめざしてこれからも頑張ってまいります。

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