活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

施策先進地へ研修視察に行ってきました。

2015年2月20日 金曜日

2/17(火)と18(水)の日程で、私が幹事を務める会派「民主フォーラム」の研修視察として神奈川県秦野市と東京都足立区へ行ってきました。

■2/17(火) 神奈川県秦野市

~公共施設再配置の取り組みについて

秦野市では、現在全国的に問題となりつつある公共施設の更新問題について、いち早く取り組まれ、道路や上下水道設備を除くすべての公共施設(457施設(うちハコモノ223施設)・土地168万m2・建物33万m2、294棟)の現状を、包み隠さずに掲載した「公共施設白書」を平成21年10月に策定されました。

平成25年5月には平成24年度改訂版を発行され、常に情報を発信して庁内や市民の危機感が薄れないようにされています。

平成21年12月には専門家8名で組織する「秦野市公共施設再配置計画(仮称)検討委員会」を設置して、この白書を基礎資料としながら、公共施設の再配置方針と再配置計画を策定され、現在は平成23~27年度を第1期基本計画として、前半5年間の前期実行プランを公表し、4つのシンボル事業を定めて計画を遂行されています。

4つのシンボル事業の1つには、保健福祉センター内に全国では初めて郵便局を誘致して、証明書発行業務を委託するなど先進した取り組みとなっています。

また、再配置方針は、2050年までに建替更新時期を迎える施設のうち、40年間で不足する建設費等の不足額を更新対象となる施設面積の約31%を減らすことで、財源不足を解消する内容となっており、秦野市の方針は再配置を進めながら更新のための財源を生み出す財政計画的な側面を持つものとなっていることが特徴です。

長岡京市においても、公共施設の更新問題は喫緊の課題となっており、庁内横断的な組織として副市長を座長とする公共施設検討会議を設置し、平成25年5月に策定した”公共施設マネジメント基本指針”に基づいて、現在は公共施設毎に”公共施設カルテ”の作成を進めていますが、秦野市の更新のための財源を生み出す財政計画的な側面も持った再配置計画は、今後の長岡京市の取り組みに対しておおいに参考となった研修でした。

■2/18(水) 東京都足立区

~おいしい給食の取り組みについて

足立区では、区長マニフェストのひとつに、「食べ残しゼロ」を目指した更においしい、栄養バランスのとれた給食を実施するとともに、食育を通して小中学生の健康管理につとめることを掲げ、大学教授・医師・調理業者・校長・JA・栄養士・教育長など行政職員の方々を構成員として、”おいしい給食推進委員会”を組織し、これまでに様々な取り組みを進められています。

現在、足立区には70校の小学校と37校の中学校があり、全校で自校調理方式(調理業務は全校民間委託)を採用し、栄養士を各校に配置して学校ごとに独自の献立を作り、米とパンを除く食材は近所の商店などから学校ごとに個別購入されています。

これまでの具体的な取り組みとしては、平成20~22年度を普及・啓発の第Ⅰ期には、「食べる意欲向上プロジェクト」として、魚沼コシヒカリ給食、超人シェフのスーパー給食、もりもり給食ウィーク、また、「給食メニューコンクール」や「レシピ集プロジェクト」などに取り組まれました。
このレシピ集は平成23年7月にはレシピ本として販売されて、平成25年までに77,000部発行されています。

平成23~25年度は定着化の第Ⅱ期として、幼保小連携事業、教科との連携促進などにも取り組まれ、平成26年度からは推進期間として、これまでの各種取り組みを継続されています。

食べ残しを定量的にみるため独自に定義された”残菜率”は、平成20年度に中学校平均14.0%・小学校平均9.0%だったものが、平成25年度にはそれぞれ7.7%と3.7%に減少しています。

また、足立区住民は糖尿病罹患率が高く、健康寿命が都の平均より2歳短いため、衛生部と協働して~あだちベジタベライフ~を推進し、児童・生徒の野菜摂取量増加と家庭への啓発も図られていました。

長岡京市では、中小路新市長が中学校給食の実現を公約に掲げて初当選され、実現へ向けた取り組みをこれから進められるところですが、今後の長岡京市給食の取り組みに対しておおいに参考となった研修でした。

今回の研修で実際に見て聞いて学んだことを、長岡京市政に活かし、今、長岡京市に住んでおられる方々はもとより、市外の方々にも「住んでみたい」と思ってもらえる長岡京市をめざしてこれからも頑張ってまいります。

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