活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

議会運営委員会の視察に行ってきました。

2015年8月4日 火曜日

私が委員長を務める議会運営委員会の視察として、7/27(月)と28(火)の日程で三重県四日市市議会と神奈川県逗子市議会へ行ってきました。

■7/27(月) 三重県四日市市議会

~議会改革について

四日市市議会では、古くから議会改革の取り組みを進められており、

「議会の活性化」として、(1)議案聴取会の実施(平成9年度~)、(2)市外郭団体審議会(平成10年度~)、(3)市政活性化推進等議員懇談会(平成12年度設置→平成17年度に「議員政策研究会」に改編)、(4)議員政策研究会(平成17年度~)、(5)議会活性化検討会(平成12年度~)、(6)正副議長選における立候補制の導入(平成12年5月臨時会~)、(7)一般質問の時間制限の緩和(平成12年6月定例会~)、(8)議員提案による政策条例制定改正への取組(12件)など20項目、

「議会の透明化」として、(1)議会報の充実(質問議員名の掲載-平成11年6月定例会号~など)、(2)委員会等の公開(平成9年6月定例会~)、(3)議会ホームページの開設(平成9年12月~)、(4)本会議のテレビ放送(平成10年3月定例会~)、(5)市議会モニターの設置(平成16年11月~)、(6)傍聴手続きの簡素化(本会議-平成20年3月定例会~/委員会-平成23年6月定例月議会~)、(7)議会報告会の開催(平成23年9月定例月議会~)、(8)手話通訳の実施(平成24年11月定例月議会~)、(9)議長の定例記者会見(平成24年11月定例月議会~)、など21項目

の導入を行い、その評価は平成26年に実施された日経グローカルの第3回議会改革度調査において、全国813市区の中でランキングトップとなっています。

長岡京市議会においても、議会基本条例を制定し、条例の趣旨にのっとり議会改革の取り組みをすすめている所ですが、四日市市議会の取り組みの歴史は長く、長岡京市議会においては実施していない項目もあり、今回の視察において、これからの議会改革へ向けた取り組みをより推進していく必要性を実感した視察でした。

特に、平成17年度に設置された「議員政策研究会」、平成26年度から行われている定例月議会における「議案に対する意見募集」、平成16年に設置された「市議会モニター」や、「議会報告会」の開催方法などは、長岡京市議会においても検討を進めていくべきものと感じました。

■7/28(火) 神奈川県逗子市議会

~タブレット端末の活用について

逗子市議会では、議会活動の質向上と運営効率化を図る目的で平成25年5月に、「クラウド」上にアップロードした情報を、貸与された「タブレット端末」で議員全員が共有する仕組みを導入されました。

導入に至る経緯は、平成23年12月定例会の一般質問において議員から市長へ「タブレット端末」の導入が提案されたことから始まり、平成24年5月に議会活性化推進協議会で「タブレット端末」の導入について検討協議を開始され、平成24年12月定例会において、2社から計9台のタブレット端末を借りて実証実験を行い、議会運営委員会で平成25年度からの導入を決定されました。

逗子市の取り組みで特徴的なことは、平成25年度に予算化され6月議会から運用が開始された「クラウド文書共有システム」に対して、市長以下の部長級幹部職員全員に「タブレット端末」が導入され、平成25年11月議会から全国で初めて議員と市長以下の理事者全員が「タブレット端末」を活用する「オール・タブレット議会」をスタートさせていることです。

「オール・タブレット議会」が始まったことで、議案書や行政計画は全てPDFでの提供となったため、コピー機のコピー用紙とコピー料金や、職員の労務費が大幅に削減されました。また、議案書に誤記があった場合に従来ではシール貼りや正誤表を作成していましたが、今ではサーバー(クラウド)上の書類を差し替えて、正誤表をタブレットに配信するだけとなり、これまで紙ベースで配布していた議員宛の通知文書も全てタブレットへの配信となったため、職員の事務量が大幅に軽減しました。

運用ルールについては、逗子市議会会議用システム用端末機使用基準、逗子市議会会議用システム用端末機使用範囲等を定めていますが、過度な制限は設けず、使用する議員の良識に委ねられ、運用体制についても、有志議員による「逗子市議会ICT推進部会」を発足させて、議会事務局職員の業務負荷とならないようにされています。

今後の課題としては、予算書・決算書は前年度との見比べが必要なために引き続き印刷を行っていますが、全面ペーパーレス化への移行、システムの改善要望(手書きマーカー機能の改善や複数冊子を同時閲覧できるランチャー機能)などありますが、「タブレット端末」の導入について検討を進めている長岡京市議会においても、おおいに参考となった視察でした。

それぞれの取り組みにおいて、現在全国のトップを走っている2市議会へ視察に行き、実際に見て聞いて学んだことを、長岡京市議会改革に活かせるように取り組みを進めてまいります。

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