活動記録

進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。

会派の研修視察に行ってきました。(1/23・24)

2023年1月29日 日曜日

1/23(月)と24(火)に研修視察として、私が幹事を務める会派「輝」のメンバーと、鹿児島県鹿児島市・宮崎県宮崎市へ行ってきました。

■1/23(月) 鹿児島県鹿児島市

~すこやか子育て交流館 りぼんかんについて

鹿児島市では、前市長が施設の建設を公約としてとりあげ、総合計画の実施計画に盛り込まれて、市職員の旧保養施設を改築することで、平成22年10月に「すこやか子育て交流館 りぼんかん」の供用が開始されました。

この「りぼんかん」は、小学校3年生までの子どもとその家族、妊娠中の方とその同伴者、子育て支援に係る活動を行う方、子育てに係る相談などを希望する方が利用でき、子育て中の親の不安感や負担感を軽減するとともに、子育て家庭や団体などの活動をさまざまな角度からサポートする総合的な子育て支援の拠点施設として、講座・イベント・交流事業、相談事業(利用者支援事業)、子どもの一時預かり、子育て支援ネットワーク(利用者支援事業)などの事業を行われています。

施設は、こども未来局こども政策課交流係の所管で、市職員4人、会計年度任用職員26人(企画運営指導員5人・子育て支援員16人・事務補助員5人)の計30人(勤務はA・B勤の2交替で常時15~18人が勤務)、管理運営費用として1.1億円、事業費として167万円を令和4年度予算に計上し、市直営で運営されています。

鹿児島市では、令和4年度現在で市内に16カ所の地域子育て支援施設があり、地域の身近なところにおいて子育て家庭の支援を実施しているが、今後は、多様なニーズに多面的に対応できるよう、拠点施設におけるきめ細やかな支援体制の強化を図るとともに、それぞれの地域にある子育て支援施設や関係機関との連携を深め、地域全体で子育て支援を支える取り組みが必要なため、「りぼんかん」は、鹿児島市の子育て支援の総合的な拠点施設として、地域のネットワークをさらい推進していくことが、今後の課題と言われていました。

<りぼんかん前にて>
<館内1階のふれあいランド>


<館内2階のおりょうりのへや>
<館内2階のみはらしカフェ>


<館内4階のおんぷのへや>
<館内4階のこうさくのへや>



長岡京市では、雨天の時にも元気よく子どもたちが遊べる屋内施設がないため、これからの長岡京市にとって今回の「りぼんかん」はとても参考となった現地視察でした。

■1/24(火) 宮崎県宮崎市

~公民連携総合窓口について

宮崎市では、令和4年2月に就任された清山市長が、民間企業のノウハウや資源を活用するために公民連携の窓口を一本化する方針を出され、4月1日に都市戦略課を設置して、4月20日に都市戦略担当参与を新設し、5月12日には公民連携の拠点かつ窓口を担う公民連携総合窓口を都市戦略課に設置されました。

公民連携総合窓口の設置に至った背景としては、多様な市民ニーズに対応し、コロナ禍のもとで明るい未来を創出するためには、社会課題を解決しながら、力強く経済政策を推進していく必要があり、課題解決の方策として、経済を担う主体である民間と宮崎市の連携(公民連携)が必要不可欠であるために、民間と宮崎市がつながり、パートナーシップのもと、政策や価値を想像して成長を目指すことを目的として総合窓口を設置されました。

宮崎市の公民連携総合窓口「みやざきCITY PORT(通称:みやPORT)」は、民間からの提案を宮崎市のホームページで24時間365日受け付けて、民間・関係部局と伴走して政策や価値を創造する役割を担い、提案は指定テーマ型と自由テーマ型の2つの区分で受けられています。

視察に行った時点の設置後9カ月で、すでに事業化に至った提案数は10(指定テーマ型4・自由テーマ型6)、対話中が21(指定テーマ型4・自由テーマ型17)、対話終了が13(指定テーマ型2・自由テーマ型11)あったことは、その取り組みの速さに驚きを感じました。

このような結果を短期間で生み出していながら、課題として民間との連携による課題解決という経験・知識が職員に不足しているため、そもそも民間と連携するという選択肢がないことを課題として認識し、今後は民間および公民連携の有識者による、管理職・担当職員研修などを実施していきたいと、熱く語る担当者の想いを聴かせていただきました。

長岡京市における公民連携を、より強力に進めていく必要性を再確認させていただいた視察でした。

~宮崎市議会DXプロジェクトについて

宮崎市議会では、地方議会の活動がなかなか市民から見えない、わからないという状況が続いていることから、政治家はあまりいいイメージを持たれていないと感じており、また投票率も年々下がり直近の平成31年は36%で過去最低を記録したことから、あらゆる世代に興味を持ってもらえる、開かれた議会を目指すために、議会と民間企業の官民連携によりIT技術(DX)を使って、市民と議会との距離を縮めるために、Gcomホールディングス(株)と(株)飫肥社中との実証実験を令和3年9月に企画され、12月に2社と「地方議会DX実証実験・研究にかかる連携協定」を締結し、同月に宮崎市議会DXプロジェクトチームを発足されました。

全国初を目指してスピードを優先するために、委員会形式ではなく任意団体となるプロジェクトチームにすることを正副議長で決定し、各会派代表に伝えて承認を得て取り組みをスタートされました。

名称は、議会DX「まちだん」(https://machidan-2nd.gcom-lab.com/)で、議会報告会の動画配信、活動状況の見える化、アンケートによる民意の統計、相談の受付、一般質問後の30秒感想の動画配信、議員プロフィールのイラスト化など、住民と議会・議員が双方向につながれるプラットフォームとなっています(運営費用については実証実験期間中は無料)。

また、市民との実証実験として、宮崎市議会DXアンバサダーを高校生・大学生・社会人の計19人に委嘱し、市民と議会の架け橋になり一緒に盛り上げていただく活動も行われています。

「まちだん」への参加には登録が必要ですが、スタートされた令和4年8月5日から12月20日の集計で、会員数は237人、訪問者数は4,379人、閲覧数は約3万回となっており、今年の4月に市議会議員の選挙が行われるため、3月末で実証実験は終了となりますが、運営費用の令和5年度当初予算化を目指しておられ、今後の展開が注目されるところです。

2/6(月)から新庁舎5階の議会フロアも供用が開始される中、長岡京市議会におけるDX化推進にもしっかりと取り組んでまいります。

<宮崎市役所前にて>
<宮崎市議会議場にて>



今回の研修視察では、長岡京市におけるさらなる子育て支援策の推進と、さらなる民間との連携強化の推進や、長岡京市議会におけるより開かれた議会へ向けた今後の対応について学ぶことができ、大変有意義な視察となりました。
長岡京市議会や長岡京市政について、ご意見・ご質問がありましたら、”進藤ひろゆき”までお願いいたします。

このページのトップへ