活動記録
進藤ひろゆきの主な日々の活動についてお伝えします。
2025年5月24日 土曜日
5/19(月)と20(火)に、会派「輝」のメンバーと、向日市議会のMUKOクラブから近藤議員、大山崎町議会のれんごう大山崎の徳本議員が参加し、2市1町合同研修視察として、愛媛県松山市と広島県福山市へ行ってきました。
■5/19(月) 愛媛県松山市
~全世代型防災教育について
松山市では、”産官学民”オール松山で取り組んでおられる切れ目のない「全世代型防災教育」について学ばせていただきました。
まず、松山市の防災・危機管理に対応しておられる防災危機管理部の体制と危機管理対応フローの後、地域防災力の”核”となる自主防災組織の状況について聴かせていただきました。
松山市では、平成7年の阪神淡路大震災発生時に0.3%だった自主防災組織結成率が、平成13年の芸予地震発生時に約33%、平成23年の東日本大震災を経て、平成24年8月には結成率100%を達成され、以降令和7年4月1日現在で、740組織において100%を維持されており、市民の皆さんの防災意識力の高さを感じました。
また、松山市では防災士の養成もこれまで精力的に取り組まれており、令和7年4月末現在で防災士数は11,135人と全国1位(2位は仙台市の4,847人)となっており、平成26年度からは愛媛大学と連携した防災士養成講座を制度化し、「愛媛大学公開講座」にて一定多数の防災士を要請され、その費用22,000円は、自主防災組織や幼稚園・保育所、小・中学校、民間企業などを対象として、上限人数はありますが全額補助されています。
加えて、平成27年度からは、若い防災リーダーを輩出するため、愛媛大学と連携し、大学の単位と「防災士」の資格を取得することができる「環境防災学」を開講して、松山市内の4大学・2短期大学から毎年200名を超える大学生が受講され、大学生防災士も多数誕生しています。
この他、発達段階に応じた学校防災教育の展開として、ジュニア防災リーダークラブの取り組みや、中学校1年生を中心としたマイ・タイムラインの学習、防災教育サポート動画の配信、また、防災士フォローアッププログラム、外国人への防災教育、松山逃げ遅れゼロプロジェクトの展開など、平成30年7月に松山市を襲った豪雨も経験された上での、産官学民が連携した全世代型防災教育による「災害に強い人づくり、まちづくり」の取り組みは、これまでに多くの受賞歴もあり、長岡京市の現状を考えると非常に進んだものと感じました。
これからの長岡京市における防災施策のあり方について、とても参考となり大いに考えさせられた現地視察でした。
■5/20(火) 広島県福山市
~福山ネウボラについて
福山市では、子ども・子育て家庭に対する支援施策を総合的に推進し、妊娠・出産から子育て期までの切れ目のない支援を実施するために、2017年度に”福山ネウボラ”を創設され、様々な取り組みを推進されています。
主な取り組みとしては、①相談機能の充実として、市内13カ所(中核市では全国1位)に相談窓口「あのね」の開設、②妊娠・出産・子育てに係る経済的支援として、妊娠・出産への支援と子ども医療費助成の拡充、③保育サービスの充実として、保育人材確保策の強化と保育サービスの利便性向上、スマート保育の導入、④親子で楽しめるまちづくりとして、子どもの遊び場の充実、⑤支援が必要な家庭へのサポートの充実として、様々な家庭へのサポートと外国人子育て世帯への支援などです。
相談窓口「あのね」の認知度は2017年創設時に44.7%だったものが、2023年には87.2%となっており、これらの取り組みの結果、児童福祉相談件数が2021年度では1,198件だったものが、2023年度には1,894件と増加したことから、2024年度からのこども家庭センター設置や、ひとり親家庭などの学者支援定員を50人から140人に拡大するなど、具体的な施策に結び付いていました。
今の課題としては、小児科医師・分娩取扱石が全国の中でも少なく地域の分娩取扱医療機関の減少をあげられ、国への提言事項として、①出産・子育てに係る費用の軽減、②保育サービスの充実と医療提供体制の確保、③仕事と子育ての両立支援、④少子化対策・子育て支援策に係る支援の充実・広域連携の推進をあげられていました。
これらは長岡京市においても同様な状況だと考えられ、国が全国一律的な施策として、積極的な施策展開が求められるところです。
そのような状況下ですが、福山ネウボラのさらなる強化として、2025年度から、①ネウボラセンターの開設、②保育サービス・医療提供体制の充実、③多様なニーズに応える子育て支援の充実、④少子化対策の拡充をあげておられられ、担当されている方々の強い想いを感じたところです。
市役所での質疑応答の後は、JR福山駅近くの天満屋福山店8階にある「ふくやま子育て応援センター”キッズコム”」と「福山市えほんの国」を現地にて見学させていただきました。
これからの長岡京市における妊娠・出産から子育て期までの切れ目のない支援施策のあり方について、とても参考となった現地視察でした(ちょうど訪問したタイミングで「第20回世界バラ会議 福山大会(ROSE EXPO FUKUYAMA 2025)」が開催されていました)。
また、今回の研修視察は合同研修での開催により、2市1町の政策課題などについてもそれぞれ意見交換することができ、大変有意義なものとなりました。
長岡京市政について、ご意見・ご質問がありましたら、”進藤ひろゆき”までお願いいたします。